付録-12.クライアントプログラムのバージョンアップ

クライアントプログラムのバージョンアップ方法について説明します。

 

付録-12-1.Windowsクライアントをバージョンアップする

Windowsクライアントのバージョンアップ方法について説明します。

表 付録-12-1.クライアントの種類ごとのバージョンアップ方法

クライアントの種類

説明

スタンダード

最新のバージョンに自動的にバージョンアップされるため、バージョンアップに関する操作は必要ありません。バージョンアップ終了後、再起動を促すメッセージが表示されます。

リンククローン

自動バージョンアップは動作しません。ISM600U_運用設定アイコン.png→[クライアント導入]で、最新バージョンのリンククローンクライアントをダウンロードし、手動でバージョンアップを実行する必要があります。

インストール手順は、新規インストールと同様です。

参照.png   10-3-1-2. リンククローンクライアントをインストールする

オンデマンド

最新のバージョンのオンデマンドクライアントをダウンロードし、各クライアントに配布し直すか、各クライアントから接続可能なファイルサーバーなどに保存してください。

スタンドアロン

最新のバージョンのスタンドアロンクライアントをダウンロードし、対象端末で実行してください。

ダウンロード時に、最新のソフトウェアプロファイル(辞書)や脆弱性診断の情報がスタンドアロンクライアントに含まれるためです。

MEMO.png   表示言語

インストール画面に表示される言語は、OS言語が識別され、自動的に設定されます。
サポート対象言語以外の場合は、英語に設定されます。

Ver.6.4iより前のバージョンからVer.6.4i以降にバージョンアップする場合、日本語OSでも英語に設定されます。

重要.png   操作ログ収集機能を利用している場合

Ver.7.3.4iより前のバージョンからのバージョンアップ後、初めてFirefoxを起動した際に、個人データの収集に同意するかどうかのメッセージが表示されます。Webアクセスログ/Webメール送信ログを取得するには、個人データの収集に同意する必要があります。

参照.png   10-6. 操作ログを収集するために必要な設定

MEMO.png   Google Chromeのプラグインを利用している場合

シークレットモードを使用している場合、Webアクセスログ/Webメール送信ログが取得できません。そのため、Ver.6.6i以降ではWebプラグインのインストール時に、シークレットモードが自動的に無効に設定されます。シークレットモードを有効にする手順については、以下を参照してください。

参照.png   10-6-1. WindowsクライアントでGoogle Chromeの設定をする

MEMO.png   Windows 10 / 11 アップデート支援エージェントをインストールしている場合

Windows 10 / 11 アップデート支援エージェントは、Windows 10 / 11 アップデート支援サーバーで自動的にバージョンアップされるため、バージョンアップに関する操作は必要ありません。

付録-12-1-1.OSをバージョンアップする場合

外部デバイス制御機能、または操作ログ収集機能を利用している場合で、OSをバージョンアップするときは、OSのバージョンアップ前にWindowsクライアントをアンインストールする必要があります。そして、OSをバージョンアップ後に、Windowsクライアントを再度インストールしてください。(*)

これは、操作ログを収集するために必要なドライバーがOSによって異なるためです。この作業を行うことにより、対象のOSに対応したドライバーがインストールされます。

Windows 10からWindows 11へのバージョンアップの場合は、Windowsクライアントのアンインストールと再インストールは必要ありません。

次の順序で作業してください。

表 付録-12-1-1.作業内容

順序

作業内容

参照先

Windowsクライアントをアンインストールする

参照.png   付録-13-1. スタンダード/リンククローンクライアントをアンインストールする

OSをバージョンアップする

 

Windowsクライアントをインストールする

参照.png   10-3-1-1. スタンダードクライアントをインストールする

付録-12-1-2.通信デバイス制御を有効にする

外部デバイス制御機能を利用している場合で、通信デバイス制御機能を有効にするときはOSの再起動が必要になります。OSを再起動することにより、対応したドライバーがインストールされます。次の順序で作業してください。

表 付録-12-1-2.作業内容

順序

作業内容

参照先/説明

Windowsクライアントをバージョンアップする

参照.png   付録-12-1. Windowsクライアントをバージョンアップする

OSを再起動する

 

設定同期を実行する

設定同期が完了すると、ドライバーがインストールされます。

インストールが完了すると、クライアントにOSの再起動を促すメッセージが表示されます。

OSを再起動する

 

 

付録-12-2.Macクライアントをバージョンアップする

Ver.6.4iより前のバージョンからのバージョンアップの場合、Macクライアントのクライアントプログラムは、自動的にバージョンアップされません。ISM600U_運用設定アイコン.png→[クライアント導入]で、Macクライアントをダウンロードし、手動でバージョンアップを実行する必要があります。

バージョンアップ手順は、新規インストールと同様です。

参照.png   10-3-4. Macクライアントをインストールする

Ver.6.4i以降からのバージョンアップの場合は、OSのバージョンによって動作が異なります。

表 付録-12-2.Macクライアントのバージョンアップ方法

OSのバージョン

バージョンアップ方法

macOS 11以降

最新のバージョンに自動的にバージョンアップされます。

macOS 10.15以前のOSを
macOS 11以降にバージョンアップ

OSのバージョンアップ後に最新のバージョンに自動的にバージョンアップされます。

macOS 10.15以前

自動的にバージョンアップされません。

macOS 10.15以前のOSではVer.6.8.10i以降は動作しないため、Ver.6.8.9iのMacクライアントを準備し、手動でバージョンアップする必要があります。

バージョンアップ手順は、新規インストールと同様です。

参照.png   10-3-4-2. macOS 10.15以前のOSにインストールする

バージョンアップ後は、OSを再起動してください。

なお、Macクライアントのバージョンアップ時は、初回インベントリ収集は実行されません。手動でインベントリの即時収集を行うか、スケジュールによるインベントリ収集まで待機する必要があります。

重要.png   操作ログ収集機能を利用している場合

Ver.7.3.4iより前のバージョンからのバージョンアップ後、初めてFirefoxを起動した際に、個人データの収集に同意するかどうかのメッセージが表示されます。Webアクセスログ/Webメール送信ログを取得するには、個人データの収集に同意する必要があります。

参照.png   10-6. 操作ログを収集するために必要な設定

MEMO.png   Google Chromeのプラグインを利用している場合

シークレットモードを使用している場合、Webアクセスログ/Webメール送信ログが取得できません。そのため、Ver.6.6i以降ではWebプラグインのインストール時に、シークレットモードが自動的に無効に設定されます。シークレットモードを有効にする手順については、以下を参照してください。

参照.png   10-6-4. MacクライアントでGoogle Chromeの設定をする

 

付録-12-3.Androidクライアントをバージョンアップする

Google Playストアからインストールしたクライアントアプリ、ネットワーク接続制御アプリは最新バージョンにバージョンアップできません。

クライアントアプリは、端末を初期化して、QRコードから再インストールしてください。

ネットワーク接続制御アプリは、QRコードから再インストールしてください。手順は、新規インストールと同様です。

参照.png   10-3-6. Androidクライアントをインストールする

MEMO.png   端末を初期化して再インストールした場合

端末を初期化して再インストールすると、新規のクライアントとして管理されます。ユーザーコンソールに古いクライアントが残っているとライセンスを2つ消費しますので、不要なクライアントは削除してください。

参照.png   3-13. 管理不要になった端末をユーザーコンソール上から削除する

QRコードからインストールしたクライアントアプリ/ネットワーク接続制御アプリは、最新のバージョンに自動的にバージョンアップされるため、操作は必要ありません。

重要.png   ネットワーク接続制御アプリについて

QRコードからインストールしたクライアントアプリを利用している場合は、ネットワーク接続制御アプリもQRコードからインストールしてください。

QRコードからインストールしたクライアントアプリとGoogle Playストアからインストールしたネットワーク接続制御アプリの組み合わせでは、Wi-Fiネットワークへの接続を制御できません。

 

付録-12-4.iOSクライアントプログラムをバージョンアップする

インハウスソフトウェア版のiOSクライアントプログラムを使用している場合は、iOSクライアントプログラムを一度アンインストールしたあとに再配布する必要があります。[ハードウェア]メニュー→[ハードウェア一覧]で対象クライアントのチェックボックスにチェックを入れて、ISM600U_オレンジ...アイコン.pngから[iOSクライアントプログラムの配布]を実行します。

App Store版のiOSクライアントプログラムをご使用の場合は、App Storeから自動更新できます。ただし、App Storeで[アップデート]の設定をオンにしておく必要があります。

 

付録-12-5.RCコンソール/RCクライアントプログラムをバージョンアップする

RCコンソールプログラムと、RCクライアントプログラムのバージョンアップ方法について説明します。

RCコンソールプログラム/RCクライアントプログラムは、自動的にバージョンアップされません。

手動または配布機能を使ってバージョンアップします。

付録-12-5-1.RCコンソールプログラムをバージョンアップする

手動でRCコンソールプログラムをバージョンアップする方法について説明します。

1インストーラーをダウンロードする

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[クライアント導入]→[Windows機能追加用ソフトウェア]の順に選択します。

(3)

[RCコンソール]の[更新日時]からISM600U_ダウンロードアイコン.pngをクリックします。

ファイルの保存画面が表示されますので、保存先を指定します。

Windows端末から接続可能なファイルサーバーなどに保管してください。

ISM600U_326a_1.png

2RCコンソールプログラムのバージョンアップを開始する

(1)

RCコンソールプログラムをバージョンアップする端末に、管理者アカウントでログオンします。

(2)

RCコンソールプログラムのインストーラーの保存先に接続して、インストーラーを実行します。

(3)

RCコンソールプログラムのバージョンアップ実行の確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

(4)

ウィザードにしたがってバージョンアップします。

(5)

再起動を促すメッセージが表示された場合は、OSを再起動します。

付録-12-5-2.RCクライアントプログラムをバージョンアップする

手動でRCクライアントプログラムをバージョンアップする方法について説明します。

1インストーラーをダウンロードする

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[クライアント導入]→[Windows機能追加用ソフトウェア]の順に選択します。

(3)

[更新日時]からインストーラーをダウンロードします。

例:RCクライアントx64のISM600U_ダウンロードアイコン.pngを選択

ファイルの保存画面が表示されますので、保存先を指定します。

ISM600U_326b_1.png

 

Windows端末から接続可能なファイルサーバーなどに保存してください。

2RCクライアントプログラムのバージョンアップを開始する

(1)

RCクライアントプログラムをバージョンアップする端末に、管理者アカウントでログオンします。

(2)

RCクライアントプログラムのインストーラーの保存先に接続して、インストーラーを実行します。

 

例:ISMCRCClientSetup64.exeを実行

(3)

RCクライアントプログラムのバージョンアップ実行の確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

(4)

ウィザードにしたがってバージョンアップします。

(5)

再起動を促すメッセージが表示された場合は、OSを再起動します。

付録-12-5-3.配布機能を利用してRCコンソール/RCクライアントプログラムをバージョンアップする

配布機能を利用してRCコンソールプログラム/RCクライアントプログラムをバージョンアップする場合は、配布設定時に、インストールオプションを使用してください。

参照.png   11-8-1-1. ソフトウェア配布設定

インストールオプションの引数と使用例については、次の表のとおりです。

表 付録-12-5-3.RCコンソールプログラム/RCクライアントプログラムのインストールオプション一覧

引数

説明

使用例

/s

サイレントモードで実行します。

RCコンソールプログラム/RCクライアントプログラムをサイレントモードでバージョンアップし、自動的に再起動することを抑止する場合
例)
/s /v"/qn REBOOT=\"ReallySuppress\""

/v"コマンドオプション"

ダブルクォーテーションで囲まれたコマンドラインオプションをインストーラーに渡します。

/qn

UIを表示しません。

REBOOT

バージョンアップ完了後にOSを再起動するかどうかを指定できます。入力は任意です。指定しない場合、必要に応じて再起動されます。

Force:強制的に再起動する

ReallySuppress:再起動しない

 

付録-12-6.QRCコンソールプログラム/QRCエージェントをバージョンアップする

QRCコンソールプログラムと、QRCエージェントのバージョンアップ方法について説明します。

QRCコンソールプログラム/QRCエージェントは、自動的にバージョンアップされません。

手動または配布機能(*)を使ってバージョンアップします。

配布機能を利用したバージョンアップは、Windowsクライアントのみ対応しています。

付録-12-6-1.WindowsクライアントでQRCコンソールプログラムをバージョンアップする

手動でQRCコンソールプログラムをバージョンアップする方法について説明します。

1インストーラーをダウンロードする

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[クライアント導入]→[Windows機能追加用ソフトウェア]の順に選択します。

(3)

[QRCコンソール x64]の[更新日時]からISM600U_ダウンロードアイコン.pngをクリックします。

QRCコンソールプログラムがダウンロードされます。

ISM700U_028.png

 

Windows端末から接続可能なファイルサーバーなどに保存してください。

2QRCコンソールプログラムのバージョンアップを開始する

(1)

QRCコンソールプログラムをバージョンアップする端末に、管理者アカウントでログオンします。

(2)

QRCコンソールプログラムのインストーラーの保存先に接続して、インストーラーを実行します。

(3)

QRCコンソールプログラムのバージョンアップ実行の確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

(4)

ウィザードにしたがってバージョンアップします。

付録-12-6-2.WindowsクライアントでQRCエージェントをバージョンアップする

手動でWindows用のQRCエージェントをバージョンアップする方法について説明します。

1インストーラーをダウンロードする

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[クライアント導入]→[Windows機能追加用ソフトウェア]の順に選択します。

(3)

[QRCエージェント x64]の[更新日時]からISM600U_ダウンロードアイコン.pngをクリックします。

QRCエージェントがダウンロードされます。

ISM700U_029.png

 

Windows端末から接続可能なファイルサーバーなどに保存してください。

2QRCエージェントのバージョンアップを開始する

(1)

QRCエージェントをバージョンアップする端末に、管理者アカウントでログオンします。

(2)

QRCエージェントのインストーラーの保存先に接続して、インストーラーを実行します。

(3)

QRCエージェントのバージョンアップ実行の確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

(4)

ウィザードにしたがってバージョンアップします。

付録-12-6-3.配布機能を利用してQRCコンソールプログラム/QRCエージェントをバージョンアップする

配布機能を利用してQRCコンソールプログラム/QRCエージェントをバージョンアップする場合は、配布設定時に、インストールオプションを使用してください。

参照.png   11-8-1-1. ソフトウェア配布設定

インストールオプションの引数と使用例については、次の表のとおりです。

表 付録-12-6-3.QRCコンソールプログラム/QRCエージェントのインストールオプション一覧

引数

説明

使用例

/s

サイレントモードで実行します。

QRCコンソールプログラム/QRCエージェントをサイレントモードでバージョンアップし、自動的に再起動することを抑止する場合
例)/s /v"/qn REBOOT=\"ReallySuppress\""

/v"コマンドオプション"

ダブルクォーテーションで囲まれたコマンドラインオプションをインストーラーに渡します。

/qn

UIを表示しません。

REBOOT

バージョンアップ完了後にOSを再起動するかどうかを指定できます。入力は任意です。指定しない場合、必要に応じて再起動されます。

Force:強制的に再起動する

ReallySuppress:再起動しない

付録-12-6-4.MacクライアントでQRCエージェントをバージョンアップする

Mac用のQRCエージェントをバージョンアップする方法について説明します。

1インストーラーをダウンロードする

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[クライアント導入]→[Mac機能追加用ソフトウェア]の順に選択します。

(3)

[QRCエージェント]の[更新日時]からISM600U_ダウンロードアイコン.pngをクリックします。

QRCエージェントがダウンロードされます。

Mac端末から接続可能なファイルサーバーなどに保存してください。

2QRCエージェントのバージョンアップを開始する

(1)

QRCエージェントをインストールする端末に、管理者アカウントでログインします。

(2)

QRCエージェントのインストーラー(QRCAgentSetup_Mac.zip)を端末のデスクトップに解凍します。

QRCAgentInstaller.appが展開されます。

(3)

QRCAgentInstaller.appを実行します。

(4)

ウィザードにしたがってバージョンアップします。

管理者アカウント入力画面が表示された場合は、管理者のアカウント情報を入力してください。

 

付録-12-7.ふるまい検知エージェントをバージョンアップする

ふるまい検知エージェントのバージョンアップについて説明します。

MEMO.png   本バージョンのふるまい検知機能

本バージョンでは、以下の操作は行えません。

検知ログの表示

スキャンタスクスケジュール設定

クラウドストレージへの検体保存

リモート操作(駆除/スキャン)

リモートでのふるまい検知エージェントのアンインストール

クライアント一覧/マルウェア一覧からの例外設定

MEMO.png   QS版ふるまい検知を利用している場合

QS版ふるまい検知を利用している場合のバージョンアップ方法については、以下を参照してください。

参照.png   『ふるまい検知 オンラインマニュアル』

ふるまい検知エージェントは、自動更新が可能です。自動更新完了後、OSを再起動してください。OSを再起動するまでは、旧バージョンで動作します。

表 付録-12-7.ふるまい検知エージェントのバージョンアップ方法

順序

作業内容

参照先/説明

Windowsクライアントをバージョンアップする

参照.png   付録-12-1. Windowsクライアントをバージョンアップする

OSを再起動する

 

設定同期を実行する

 

クライアントの状況を確認する

設定同期が完了すると、クライアントにOSの再起動を促すメッセージが表示されます。

または、ISM600U_運用設定アイコン.png→[オプションライセンス]→[ふるまい検知ライセンス]の[インストール状況]列が“バージョンアップ中”になっていることを確認します。

参照.png   10-11-2. ふるまい検知ライセンスを設定する

OSを再起動する

 

 

付録-12-8.QSエージェントをバージョンアップする

最新のバージョンに自動的にバージョンアップされるため、バージョンアップに関する操作は必要ありません。

ISM LogAnalyticsを利用している場合は、バージョンアップ後にOSの再起動が必要です。