10-2.組織を設定する

組織とは、クライアントやユーザーが所属するグループで構成された集合体のことです。

組織設定では、グループ/ユーザーの登録やクライアント/ユーザーの所属グループ変更、クライアントとユーザーの関連付け設定ができます。

また、Active Directory連携ツールを利用することで、Active Directoryの組織単位(OU)/組織単位(OU)内のユーザーの情報を本サービスの組織設定に取り込むことができます。

 

10-2-1.グループを設定する

クライアントやユーザーを管理するためのグループの登録方法や所属グループの変更方法について説明します。

10-2-1-1.グループを登録する

グループは、手動操作、またはCSV一括登録で登録できます。

ここでは、例として、手動操作で“営業-第一課”を“営業部”に登録する方法について説明します。

MEMO.png   グループを一括登録するには

 システム管理者アカウントでコンソールにログインします。

 グループ一括登録用のCSVファイルを作成します。

 グループツリーのISM600U_プラスアイコン4.pngから、[グループ一括登録]を選択します。

 「グループ一括登録」画面からCSVファイルをインポートします。

グループ一括登録用CSVファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-1. グループ情報

MEMO.png   クライアントに紐付くグループ/ユーザーを一括変更するには

クライアントに紐付くグループ/ユーザーの登録情報を一括で変更できます。[ハードウェア所属一括変更]ボタンを使用した変更手順は次のとおりです。

 システム管理者アカウントでコンソールにログインします。

 ハードウェア所属一括変更用のCSVファイルを作成します。

 画面に表示される[ハードウェア所属一括変更]ボタンをクリックします。

 「ハードウェア所属一括変更」画面からCSVファイルをインポートします。

ハードウェア所属一括変更用CSVファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-4. ハードウェア所属一括変更

1「グループ登録」画面を表示する

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[組織設定]を選択します。

(3)

グループツリーから親グループを選択します。

例:[営業部]を選択

ISM685U_035.png

(4)

グループツリーのISM600U_プラスアイコン4.pngから、[グループ]を選択します。

 

「グループ登録」画面が表示されます。

2グループを登録する

(1)

[グループ名]欄に、グループ名を入力します。

例:“営業-第一課”

ISM620U_018.png

(2)

[登録]ボタンをクリックします。

(3)

確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

登録が完了します。

MEMO.png   グループIDを使用するタイミング

ユーザー情報(所属グループの指定)と管理者情報(管理グループの指定)、グループ情報(親グループの指定)の一括登録用CSVファイル作成時に使用します。

グループIDは、個別登録時に自動で割り振られます。任意のIDに変更する場合は、値を変更してください。

MEMO.png   QS版オプション製品を利用している場合

グループを削除した場合、LogAnalyticsコンソール/DefenderControlコンソール/ふるまい検知コンソール/ソフトウェア配布コンソールで非表示になるまで時間がかかることがあります。

10-2-1-2.親グループを変更する

グループの親グループは、手動操作、またはCSV一括登録で変更できます。

ここでは、手動による親グループの変更方法について説明します。

1「グループ設定」画面を表示する

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[組織設定]を選択します。

「グループ設定」画面が表示されます。

2親グループを変更する

(1)

親グループを変更するグループのチェックボックスにチェックを入れます。

機能アイコンが表示されます。

ISM700U_100.png

(2)

ISM600U_オレンジ矢印アイコン.pngをクリックします。

「グループ選択」画面が表示されます。

(3)

変更先のグループを選択します。

ISM685U_036.png

(4)

[登録]ボタンをクリックします。

(5)

確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

親グループの変更が完了します。

 

10-2-2.ユーザーを設定する

クライアントを使用するユーザーを登録できます。利用者名やメールアドレスを登録してクライアントと関連付けることで、ユーザー単位で使用しているクライアントを確認できます。

ユーザーの登録方法とユーザーの所属グループの変更方法について説明します。

10-2-2-1.ユーザーを登録する

ユーザーは、手動操作、またはCSV一括登録で登録できます。

ここでは、例として、手動操作で“山田 花子”を“営業部”に登録する方法について説明します。

MEMO.png   ユーザーを一括登録するには

 システム管理者アカウントでコンソールにログインします。

 ユーザー一括登録用のCSVファイルを作成します。

 グループツリーのISM600U_プラスアイコン4.pngから、[ユーザー一括登録]を選択します。

 「ユーザー一括登録」画面からCSVファイルをインポートします。

ユーザー一括登録用CSVファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-2. ユーザー情報

MEMO.png   ハードウェア管理情報の利用者情報からユーザー登録するには

クライアント導入後、ユーザーに利用者情報(利用者名、メールアドレスなど)を直接入力してもらい、インベントリ収集をします。収集した利用者情報で、ユーザーが登録されます。

なお、この方法でユーザー登録をするには、ISM600U_運用設定アイコン.png→[基本ポリシー]→[PC収集]→[ハードウェア管理情報収集]の[利用者情報の入力を許可する]にチェックを入れる必要があります。

なお、すでに登録されている利用者情報がある場合、ユーザーが入力したユーザーIDと、登録済みのユーザーIDが一致したときは、ユーザーが入力した情報で既存の利用者情報が上書きされます。ユーザーが入力したユーザーIDと、すでに登録されているユーザーIDが異なるときは、異なる利用者情報として登録されます。

MEMO.png   クライアントに紐付くグループ/ユーザーを一括変更するには

クライアントに紐付くグループ/ユーザーの登録情報を一括で変更できます。[ハードウェア所属一括変更]ボタンを使用した変更手順は次のとおりです。

 システム管理者アカウントでコンソールにログインします。

 ハードウェア所属一括変更用のCSVファイルを作成します。

 画面に表示される[ハードウェア所属一括変更]ボタンをクリックします。

 「ハードウェア所属一括変更」画面からCSVファイルをインポートします。

ハードウェア所属一括変更用CSVファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-4. ハードウェア所属一括変更

1「ユーザー登録」画面を表示する

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[組織設定]を選択します。

(3)

グループツリーから、登録するユーザーを所属させるグループを選択します。

ISM685U_037.png

(4)

グループツリーのISM600U_プラスアイコン4.pngから、[ユーザー]を選択します。

「ユーザー登録」画面が表示されます。

2ユーザーを登録する

(1)

[ユーザーID]を任意のIDにする場合は、変更します。

ISM660U_230.png

(2)

[名前]欄に、姓と名を入力します。

例:[姓]に“山田”、[名]に“花子”と入力

(3)

[メールアドレス]/[アカウント名]/[役職]欄に、必要に応じてユーザーの情報を入力します。

(4)

[従業員区分]で、従業員区分を選択します。

例:[一般従業員]を選択

(5)

労使協定を締結済みの場合は、[労使協定締結]でISM600U_棚卸未実施アイコン.pngをクリックします。

 

ISM600U_棚卸実施済みアイコン.pngに切り替わり、労使協定締結済みになります。

(6)

[タイムゾーン]でユーザーのタイムゾーンを選択します。

例:[(UTC+09:00) 大阪、札幌、東京]を選択

(7)

[登録]ボタンをクリックします。

(8)

確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

登録が完了します。

MEMO.png   [アカウント名]

就業時間管理機能で、勤怠データと操作ログを突合させる設定にした場合、[アカウント名]欄にログオンユーザー名を登録すると、そのアカウント名でログオンしたクライアントのPC稼働ログを対象にして勤怠情報の集計が行われます。

10-2-2-2.所属グループを変更する

ユーザーの所属グループは、手動操作、またはCSV一括登録で変更できます。

ここでは、手動による所属グループの変更について説明します。

1「ユーザー設定」画面を表示する

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[組織設定]を選択します。

(3)

ISM600U_ユーザーアイコン.pngを選択します。

「ユーザー設定」画面が表示されます。

2所属グループを変更する

(1)

所属グループを変更するユーザーのチェックボックスにチェックを入れます。

機能アイコンが表示されます。

ISM600U_420(650加工).png

(2)

ISM600U_オレンジ矢印アイコン.pngをクリックします。

「グループ選択」画面が表示されます。

(3)

変更先のグループを選択します。

ISM685U_036_1.png

(4)

[登録]ボタンをクリックします。

(5)

確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

所属グループの変更が完了します。

 

10-2-3.Active Directoryから組織情報を取り込む

Active Directory連携ツールを利用することで、Active Directoryに設定されている組織単位(OU)/組織単位(OU)内のユーザー(以降、組織単位/ユーザー)の情報を本サービスの組織設定に取り込むことができます。これにより、部門構成が変更された際や人員の異動があった際、組織設定のメンテナンスにかかる運用負荷を軽減できます。

Active Directory連携ツールを実行すると、Active Directoryサーバー(*)から組織単位/ユーザーの情報がCSV出力され、システムサーバーに取り込まれます。必要に応じてタスクスケジューラで定期実行するように設定することもできます。

オンプレミスのActive Directoryサーバーのみ対応しています。

重要.png   Active Directory連携ツールを利用するには

Active Directory連携ツールを利用するには、Active Directory連携ツールを実行するマシンに、次のいずれかがインストールされている必要があります。

Java SE Runtime Environment 8

Java SE Development Kit 8

また、サービスプロバイダー/サービス管理者によって、ユーザーコンソール用APIの利用が許可されている必要があります。共通メニューの[(ログイン名)]→[契約情報]→[契約設定(共通)]→[ユーザーコンソール用APIの利用]から確認できます。

Active Directory連携ツールを利用する前には、動作環境を必ず確認してください。

参照.png   付録-2-13. Active Directory連携ツール

重要.png   Active Directory連携ツールに関する注意点

Active Directory連携ツールの利用について、次の注意点があります。

ツールで追加した組織単位/ユーザーの情報をユーザーコンソールで編集しても、次回のツール実行時にActive Directoryの情報で上書きされます。

Active Directoryで組織情報が割り当てられていないユーザーは、ツールで取り込まれません。

ツールの実行によって出力されるCSVファイル(ad.csv)には、連携に関係のない情報(Users配下のDefaultAccountや管理用アカウント名など)も含まれるため、ツールは管理者のみ参照できる場所で実行してください。

ツールの実行時にCSVファイル(ad.csv)が他のプロセスで使用されている場合、実行に失敗します。

Active Directoryの組織名に、シングルクォーテーション(')、ダブルクォーテーション(")、エンマーク(\)、バーティカルバー(|)が含まれる場合、ユーザーコンソールではアンダースコア(_)に置き換わって表示されます。
例)Active Directoryの組織名が「組\織」の場合、ユーザーコンソールでは「組_織」と表示されます。

Active Directoryのユーザーのメールアドレスに本サービスで使用できない文字が含まれる場合、ユーザーコンソールではメールアドレスは空欄になります。

ユーザーコンソールにログイン中にツールを利用して組織単位/ユーザーを追加した場合、追加した組織単位/ユーザーはユーザーコンソールに表示されません。ツール実行後に再ログインすると表示されます。

10-2-3-1.Active Directory連携ツールの設定を編集して実行する

Active Directory連携ツールの設定を編集して実行する手順について説明します。

1Active Directory連携ツールをダウンロードする

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[クライアント導入]→[Windowsユーティリティ]の順に選択します。

(3)

Active Directory連携ツール(ismApi4ADconnect.zip)の[更新日時]からISM600U_ダウンロードアイコン.pngをクリックします。

または、共通メニューのISM600U_ダウンロードアイコン.png→[その他]タブから、Active Directory連携ツールのISM600U_ダウンロードアイコン.pngをクリックします。

(4)

ファイルの保存画面が表示されますので、保存先を指定します。

Active Directory連携ツールを実行するマシンから接続可能なファイルサーバーなどに保存してください。

2ツール起動用スクリプトを編集する

(1)

Active Directory連携ツールを実行するマシンで、ダウンロードした圧縮ファイルを解凍します。

(2)

ismApi4ADconnect\ismApi4ADconnect\binフォルダー内のismApi4ADconnect.batを右クリックし、コンテキストメニューから[編集]を選択します。

(3)

Active Directoryへの接続情報を設定します。

ISM700U_101.png

 

設定する項目は、次の表のとおりです。

Active Directory連携ツールを実行するマシンが、対象のActive Directoryサーバーのマシンかどうかによって、設定値が異なります。

表10-2-3-1-1.ツール起動用スクリプトの設定項目

項目

Active Directory連携ツールを実行するマシン

対象のActive Directory
サーバーのマシン

対象のActive Directory
サーバー以外のマシン

AD_ADDRESS

空文字を指定します。

Active Directoryサーバーのアドレスを指定します。

例)@set AD_ADDRESS=172.16.0.1

AD_PORT

389を指定します。

Active Directoryサーバーの接続ポートを指定します。

例)@set AD_PORT=389

AD_DOMAIN

空文字を指定します。

Active Directoryサーバーのドメインを指定します。

例)@set AD_DOMAIN=DOMAIN

AD_LOGON_ID

空文字を指定します。

Active DirectoryサーバーのログオンIDを指定します。

例)@set AD_LOGON_ID=administrator

AD_LOGON_PASSWORD

空文字を指定します。

Active Directoryサーバーのログオンパスワードを指定します。

例)@set AD_LOGON_PASSWORD=password

(4)

ファイルを保存します。

3ツール用設定ファイルを編集する

(1)

ismApi4ADconnectフォルダー内のsetting.propertiesをテキストエディター等で開きます。

(2)

Active Directory連携ツールが本サービスのシステムサーバーに接続するための情報を指定します。

ISM700U_102.png

 

設定する項目は、次の表のとおりです。

表10-2-3-1-2.ツール用設定ファイルの設定項目

項目

説明

api_host

ユーザーコンソールの接続先サーバーのアドレス(ユーザーコンソールのURL のドメイン名)を指定します。

IPv6アドレスを指定する場合は[]で囲んでください。

api_port

ユーザーコンソールの接続先サーバーのポート番号を指定します(デフォルト値:443)。

半角数字以外の値が指定された場合は、443として扱われます。

customer_code

顧客コードを指定します。

account_id

ユーザーコンソールにログインするアカウントのアカウント名を指定します。

システム管理者のアカウント名を指定してください。

account_pw

account_idで指定したアカウントのパスワードを指定します。

proxy_host

Active Directory連携ツールがシステムサーバーに接続する際にプロキシサーバーを経由する必要がある場合は、プロキシサーバーのホスト名、FQDN、またはIPアドレスを指定します。

IPv6アドレスを指定する場合は[]で囲んでください。

プロキシサーバーを使用しない場合は、空欄にします。

proxy_port

Active Directory連携ツールがシステムサーバーに接続する際にプロキシサーバーを経由する必要がある場合は、プロキシサーバーのポート番号を指定します。

プロキシサーバーを使用しない場合は、空欄にします。

半角数字以外の値が指定された場合は、空欄として扱われます。

proxy_user

認証付きプロキシサーバーを使用する場合は、認証に必要なユーザー名を指定します。

プロキシサーバーを使用しない場合は、空欄にします。

proxy_password

認証付きプロキシサーバーを使用する場合は、認証に必要なパスワードを指定します。

プロキシサーバーを使用しない場合は、空欄にします。

ad_group_name

組織設定のグループ名を指定します。

Active Directoryから取り込まれた組織単位/ユーザーの情報は、ここで指定したグループ名の配下に登録され、ユーザーコンソールに表示されます。

csv_file_path

ad.csvを指定します。

Active Directoryの組織単位/ユーザー情報は、このファイル名でCSV出力されます。変更しないでください。

(3)

ファイルを保存します。

4Active Directory連携ツールを実行する

(1)

ismApi4ADconnect\ismApi4ADconnect\binフォルダー内のismApi4ADconnect.batを実行します。

 

Active Directoryの組織単位/ユーザーの情報がCSVファイルに出力され、システムサーバーに取り込まれます。

CSVファイル(ad.csv)は、ismApi4ADconnect\ismApi4ADconnect\binフォルダー内に保存されます。

1行目はヘッダー行です。システムサーバーには2行目以降のデータが読み込まれます。

出力例)

DN,objectClass,ou,description,objectGUID,sAMAccountName,sn,givenName,mail

"OU=開発一部,OU=開発部,DC=yad28,DC=ex,DC=jp",organizationalUnit,開発一部,seagergaerga,
X'4185766556ea24498fd089e40d0a0583',,,,

"CN=田中 三郎 st.,OU=開発一部,OU=開発部,DC=yad28,DC=ex,DC=jp",user,,説明,
X'b0ec25e8dbe4e74b963a266cc306244f',youyou,田中,三郎,tes@test

 

出力されるデータは、次の表のとおりです。

表10-2-3-1-3.CSVファイルの出力結果

項目(*)

説明

DN

Active Directory上のオブジェクトを一意に識別する名前が出力されます。

Active Directoryの情報のツリー構造にしたがって、オブジェクトの属性を下位階層から上位階層へカンマ(,)区切りで並べたものです。

objectClass

オブジェクトの種別が出力されます。

user:ユーザー

organizationalUnit:組織単位

ou

objectClassがorganizationalUnit(組織単位)の場合に組織名が出力されます。

objectClassがuser(ユーザー)の場合は、空欄です。

description

オブジェクトの説明が出力されます。

objectGUID

オブジェクトのGUIDが出力されます。

Active Directoryの32桁のobjectGUID(ハイフンを除く半角英数字0~9、a~f)の先頭に“X'”、末尾に“'”が付加された、合計35桁で出力されます。

sAMAccountName

ユーザーのユーザーログオン名が出力されます。

objectClassがorganizationalUnit(組織単位)の場合は、空欄です。

sn

ユーザーの姓が出力されます。

objectClassがorganizationalUnit(組織単位)の場合は、空欄です。

givenName

ユーザーの名が出力されます。

objectClassがorganizationalUnit(組織単位)の場合は、空欄です。

mail

ユーザーのメールアドレスが出力されます。

objectClassがorganizationalUnit(組織単位)の場合は、空欄です。

OSによって項目の順番が異なる場合があります。また、データが1件も登録されていない項目は、出力されません。
(例:メールアドレスが設定されているユーザーが1件もない場合、mail列は出力されません。)

重要.png   出力されたCSVファイルは編集しないでください!

Active Directoryの組織単位/ユーザーの情報は、CSVファイルのフォーマットを基にシステムサーバーに取り込まれるため、出力されたCSVファイルは編集しないでください。

5Active Directory連携ツールの実行結果を確認する

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[組織設定]を選択します。

「グループ設定」画面が表示されます。

(3)

Active Directoryの組織単位/ユーザーの情報が取り込まれていることを確認します。

ISM700U_103.png

MEMO.png   ユーザーコンソールで登録済みの組織単位/ユーザーのActive Directoryとの紐付け

ユーザーコンソールですでに登録済みの組織単位/ユーザーにActive Directoryから取り込む情報を紐付けるには、対象の組織単位/ユーザーのActive Directory上のGUIDを、組織設定のグループ情報、ユーザー情報に追加します。GUIDが設定された組織単位/ユーザーは、次回Active Directory連携ツールの実行時に、更新の対象になります。

ISM700U_104.png

組織単位/ユーザーのGUIDは、Active Directory連携ツール実行時に出力されるCSVファイル(ad.csv)のobjectGUIDを確認します。

グループ情報、ユーザー情報へのGUIDの設定は、CSV一括登録で行います。グループ設定、ユーザー設定の編集画面からは設定できません。

グループ一括登録用CSVファイル、ユーザー一括登録用CSV ファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-1. グループ情報

参照.png   11-12-6-2. ユーザー情報

MEMO.png   Active Directoryの組織単位/ユーザーが更新・削除された場合

Active DirectoryのobjectGUIDがGUID欄に設定されている組織単位/ユーザーは、Active Directory連携ツール実行時に情報更新の対象になります。

ツール用設定ファイルの「ad_group_name」で指定したグループ名の配下にあり、かつActive DirectoryのobjectGUIDがGUID欄に設定されている組織単位/ユーザーのobjectGUIDがActive Directory上から削除されると、その組織単位/ユーザーはシステムサーバーからも削除されます。

MEMO.png   Active Directoryとの紐付けを解除する場合

組織単位/ユーザーの情報とActive Directoryとの紐付けを解除するには、CSV一括登録で、GUIDが空欄のデータをインポートしてください。

グループ設定、ユーザー設定の編集画面からは紐付けを解除できません。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-1. グループ情報

参照.png   11-12-6-2. ユーザー情報

MEMO.png   Active Directory連携ツールの実行ログ

Active Directory連携ツールの実行後、ismApi4ADconnect\binフォルダーに“yyyymmdd.log”のファイル名でツールの実行ログが出力されます。

実行ログは自動で削除されませんので、不要な場合は手動で削除してください。

10-2-3-2.Active Directory連携ツールを定期実行する

Active Directory連携ツールを定期実行する手順について説明します。

ここでは、タスクスケジューラを使用してActive Directory連携ツールを24時間ごとに実行する手順について説明します。定期実行のスケジュールは、1日1回や毎週1回など、組織改編の頻度に応じて設定してください。

1タスクスケジューラの設定を開始する

(1)

[Windows]キー+[R]キーを押します。

「ファイル名を指定して実行」画面が表示されます。

(2)

“taskschd.msc”と入力して[OK]ボタンをクリックします。

「タスク スケジューラ」画面が表示されます。

(3)

メニューから[操作]→[タスクの作成]の順に選択します。

「タスクの作成」画面が表示されます。

ISM700U_113.png

2[全般]タブを設定する

(1)

[全般]タブの[名前]欄に、任意の名前を入力します。

ISM700U_105.png

(2)

[説明]欄に任意の説明を入力します。

(3)

[セキュリティ オプション]で、[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する]をオンにします。

(4)

[最上位の特権で実行する]、[表示しない]は、チェックが外れていることを確認します。

3[トリガー]タブを設定する

(1)

[トリガー]タブをクリックします。

ISM700U_106.png

(2)

[新規]ボタンをクリックします。

「新しいトリガー」画面が表示されます。

(3)

[タスクの開始]で[スケジュールに従う]を選択します。

ISM700U_107.png

(4)

[設定]で[毎日]をオンにします。

(5)

[開始]でスケジュールを開始する日時を選択します。

(6)

[OK]ボタンをクリックします。

「新しいトリガー」画面が閉じ、「タスクの作成」画面に戻ります。

MEMO.png   Active Directory連携ツールの実行時刻

Active Directoryに設定されている組織単位数やユーザー数によっては、ツールの実行に時間がかかる場合があります。そのため、開始時刻を業務時間外に設定することをお奨めします。

4[操作]タブを設定する

(1)

[操作]タブをクリックします。

ISM700U_108.png

(2)

[新規]ボタンをクリックします。

「新しい操作」画面が表示されます。

(3)

[操作]で[プログラムの開始]を選択します。

ISM700U_109.png

(4)

[プログラム/スクリプト]欄に、Active Directory連携ツールの起動スクリプト(ismApi4ADconnect.bat)の保存場所を入力します。

例:C:\ismApi4ADconnect\bin\
ismA­pi4ADconnect.bat

(5)

[OK]ボタンをクリックします。

「新しい操作」画面が閉じ、「タスクの作成」画面に戻ります。

5タスクスケジューラの設定を完了する

(1)

[OK]ボタンをクリックします。

ISM700U_110.png

(2)

タスクを実行するユーザーアカウント情報を入力します。

ISM700U_111.png

(3)

[OK]ボタンをクリックします。

(4)

タスクが登録されていることを確認します。

ISM700U_112.png

 

10-2-4.ハードウェア設定をする

ハードウェアをユーザーに関連付けることで、ユーザー単位で使用しているハードウェアを確認できます。

クライアントから収集、または管理者が一括登録したハードウェア管理情報の編集や、所属グループの変更もできます。

ここでは、例として、“PC17”を“営業部”の“佐藤 春子”に関連付けし、ハードウェア管理情報を編集する方法について説明します。

事前設定.png

ISM600U_運用設定アイコン.png→[基本ポリシー]→[PC収集]/[スマートデバイス収集]→[ハードウェア管理情報収集]→[項目設定]で、ハードウェア管理情報の項目を設定します。

参照.png   11-5-2. PC収集

参照.png   11-5-5. スマートデバイス収集

各クライアントを導入します。

参照.png   10-3. クライアントを導入する

MEMO.png   ハードウェア管理情報を一括登録するには

 ハードウェア管理情報一括登録用のCSVファイルを作成します。

 [ハードウェア管理情報一括登録]ボタンをクリックします。

 「ハードウェア管理情報一括登録」画面からCSVファイルをインポートします。

ハードウェア管理情報一括登録用CSVファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-3. ハードウェア管理情報

MEMO.png   クライアントに紐付くグループ/ユーザーを一括変更するには

クライアントに紐付くグループ/ユーザーの登録情報を一括で変更できます。[ハードウェア所属一括変更]ボタンを使用した変更手順は次のとおりです。

 システム管理者アカウントでコンソールにログインします。

 ハードウェア所属一括変更用のCSVファイルを作成します。

 画面に表示される[ハードウェア所属一括変更]ボタンをクリックします。

 「ハードウェア所属一括変更」画面からCSVファイルをインポートします。

ハードウェア所属一括変更用CSVファイルの作成については、以下を参照してください。

参照.png   11-12. CSVファイルフォーマット

参照.png   11-12-6-4. ハードウェア所属一括変更

1「ハードウェア設定」画面を表示する

(1)

メニューから、ISM600U_運用設定アイコン.pngを選択します。

(2)

左メニューから、[組織設定]を選択します。

(3)

ISM600U_ハードウェアアイコン.pngを選択します。

「ハードウェア設定」画面が表示されます。

2ハードウェアをユーザーに関連付ける

(1)

ユーザーに関連付けるハードウェアのチェックボックスにチェックを入れます。

機能アイコンが表示されます。

ISM650U_006(714加工).png

(2)

ISM600U_オレンジ矢印アイコン.pngをクリックします。

「グループ・ユーザー選択」画面が表示されます。

(3)

関連付けるユーザーを選択します。

所属グループの変更の場合は、グループを選択してください。

ISM600U_422(685加工).png

(4)

[登録]ボタンをクリックします。

MEMO.png   対象のユーザーのグループがグレーアウトしている場合

ほかの管理者が直前に新しいグループを作成していた場合、対象のユーザーのグループがグレーアウトした状態で表示されることがあります。

ユーザーコンソールにログインし直すことで選択できるようになります。

(5)

確認メッセージが表示されますので、[はい]ボタンをクリックします。

 

ユーザーへの関連付けが完了します。

ISM650U_007(710加工).png

3ハードウェア管理情報収集の項目を編集する

(1)

クライアントから収集、または管理者が一括登録したハードウェア管理情報を編集するハードウェアをクリックします。

ISM650U_008(710加工).png

 

ハードウェア管理情報画面が表示されます。

(2)

ISM600S_鉛筆アイコン2.pngをクリックします。

(3)

ハードウェア管理情報を編集します。

ISM650U_009.png

(4)

[登録]ボタンをクリックします。

ハードウェア管理情報の編集が完了します。

重要.png   ハードウェア管理情報の項目の入力形式を変更する場合

ISM600U_運用設定アイコン.png→[基本ポリシー]→[PC収集]/[スマートデバイス収集]→[ハードウェア管理情報収集]→[項目設定]で、登録済みのハードウェア管理情報の編集画面を開き、入力形式の文字列や日付、選択式の項目を変更して[登録]ボタンをクリックすると、収集済みのハードウェア管理情報の値が削除されます。

そのため、事前にISM600U_運用設定アイコン.png→[組織設定]→[ハードウェア設定]から[ハードウェア管理情報一括登録]ボタンをクリックして表示される「ハードウェア管理情報一括登録」画面で、収集済みのハードウェア管理情報をバックアップしてください。